完成!<ふたり>のための住居×60

中央工学校にて、10月の頭から毎週進めてきた、
生徒約60人それぞれによる、<ふたり>のための住居が完成、
29日に(ほぼ)全員の発表会+講評会を行いました。
古い家屋の改装というストーリーを一応は与えたものの、建物のプランは長方形の総二階、
ナカミはほぼ白紙状態から、新たに再構成し、
顔のある住み手<二人>のためのよりよい関係性/境界線を引きなおせ!という課題。

「二人」の想定は自由でしたが、思ったとおり同年代の男女のカップルが大半。
あとは、友人同士、兄弟、姉妹、若夫婦、老夫婦、シングルマザー(ファザー)と子供、
子供も幼児から青年まで、実に様々な人間関係の濃淡が、「住宅の使い方」として描きだされました。

この課題のもうひとつの柱は、そうして住宅を通してツナガリが生まれるにいたる道筋を
ブックレットによって、つまり絵本を一ページ一ページめくるように物語れ!というもの。

建築の構想とそのプロセスをなんでもかんでもブックレットにしてしまう・・という発想は、
きっとオランダの影響だと思うんだけど、
A4二つ折りを製本した、60通りの主人公のための「住宅」の、
60色の色とりどりの小さな「絵本」が大量に机上に並び、
そして一人づつ彼ら自身の声によって、モニターを通して語られた物語からは、
デザインという行為の多様性と優しさがあふれていて本当に感動的でした。


<ふたり>のための住居

10月になりました。
5月末からブログ書き始め、7月にHP公開したわけですが、
ここ10月にいたって、やっとWorksほか、予定していたコンテンツがでそろい、
改めてよろしくお願いいたします。

昨日は、後期の授業「住居デザイン」がはじまって、課題の説明をしました。
「住宅」とういと、ついつい3LDKと思い込み、無批判に部屋を組みあわせることだけを、
「住居」のデザインだとおもってほしくないので、去年に引き続き次の課題文をつくりました。

<ふたり>のための住居

①世の中には無限に「ふたり」の組み合わせの可能性があります。
あなたが想定する「ふたり」がよりよく共同生活をするための住まいを構想してください。
②「ふたり」は木造二階建ての古い住宅を手に入れました。
そこを「ふたり」の生活スタイルにとって最もふさわしい住まいに改装してください。
③「ふたり」が住まいの中でなにを「占有」しなにを「共同」するのか、ということを軸として
「ふたり」の「ツナガリ方」と「住み方」を提案してください。

というもの。1年生ではじめての設計に近いのですが、
彼らには、頭をやわらかくしてアイのある「住み方」を発明してもらえたらなーと思う。


就活の季節

ここのところ、教えている学校へいくたびに、
会社訪問帰りでスーツ姿の疲れた顔をした去年の教え子たちと
エレベーターで出くわします。

授業の合間にはわざわざ教室へやってきて相談にくる学生も
けっこういます。みんながんばってる感じ。
一年しか、まだ勉強してなくて自分の行く末をきめなくてはいけない
その難しさはよくわかります。ぼくなんて相当の年月かかったので・・。

後期は住居デザインという演習課題を授業でやっていたので、
それで住居とか、ぼくの仕事とかに興味持ってくれる子がいるのはうれしいこと。

そのうちそんな生徒たちの力を借りた仕事ができたら・・と思う。